![ペットボトルのミネラルウォータ](https://zakkioh2.com/wp-content/uploads/2019/07/e5cf572b98854138b370798807e94e6d.jpg)
水は流れていてこそ?
最近は、ペットボトルのミネラルウォーターは当たり前ですが、
ウォーターサーバーもよく見かけるようになりました。
塩素臭がなくおいしいので、普及するのは当然でしょう。
しかし、気をつけねばならないことがあります。
水は流れてこそ水の良い性質を保ちます。
中国や日本では古くから、生命エネルギーを〈気〉と表現して来ました。
気を体感できる人にはわかるのですが、
この気のエネルギーが、
流れている水と滞っている水とでは格段の差があるのです。
まあ、それは非科学的として認めない人には意味のないことですから表現を変えれば、
転がらない石に苔がむすように、流れない水には雑菌が繁殖するということです。
本来は山の中の湧水や清水を毎日その場で飲むのがベストですが、
現代においてそれはもっとも贅沢なものの一つで、
ほとんどの人がそんな生活は出来ません。
そこで、大自然の清水をボトルに詰めて家庭や職場に届けてくれるシステムが作られたわけです。
高温殺菌処理等を施した「保存水」
水は流れることで自らを浄化します。
流れる水は雑菌が繁殖しにくいのです。
ペットボトルのミネラルウォーターも、
もちろん詰める時は殺菌処理をしているわけで、
衛生面での問題はないのですが。
一旦キャップを開けたら、短時間のうちに、
遅くともその日のうちに飲んでしまわなければ危ないと思います。
保存水にいたっては製造時に高温殺菌処理等を施しているため、
長期の保存が可能となっています。
が、これも開封後は早く飲んでしまわないと雑菌が繁殖する危険があることは
通常のミネラルウォーターと何ら変わりがありません。
通常のミネラルウォーターと何ら変わりがありません。
ペットボトルの問題ー環境ホルモンが不妊の原因に?
![量産されるペットボトル](https://zakkioh2.com/wp-content/uploads/2019/07/b87d561d3e4838cd7a4becaef39691ea_s.jpg)
ミネラルウォーター自体には問題がないのですが、容器には問題があります。
問題なのはペットボトルです。
ペットボトルの水からは、フタル酸エステル類と呼ばれる環境ホルモンが検出されており、
この問題の克服が緊急の課題です。
フタル酸エステル類とは、ペットボトルを加工しやすくするために使われている添加剤で、
体内に入ると、内分泌系に悪影響を与え、
男性の精子数の減少や精細管の萎縮、女性の妊娠率の低下などといった問題を引き起こすと言われています。
またペットボトルは、深刻な環境問題の原因ともなっています。
ペットボトルは、2016年に4,800億本が消費されました。
1秒に2万本が消費された計算になります。
2021年には20%増え5,833億本になると予測されていて、
環境を破壊する大きな要因となっています。
再生すれば良いのですが、残念ながら再生率は低いままなのです。
保存水はペットボトルもやむを得ないが日常的には避けるべき
保存水の場合は、ペットボトルでも止むを得ないと思います。
5年に1回買い換えるのでしたら、環境への影響もそれほどでもありませんし、
環境ホルモンの問題も、災害の緊急時にはそんなことを言ってられません。
飲み水は生きる上でなくてはならないもので、
災害で断たれたライフラインが復旧するまでは、
保存水で生き延びなければなりません。
ただ、日常の飲料は水だけではなくペットボトルのものは避けたほうが良いでしょう。
環境への悪影響もなく、人体への害もなく、しかも安価な容器が一刻も早く開発されることを望んでいます。
ミネラルウォーターって何?
![水](https://zakkioh2.com/wp-content/uploads/2019/07/ea66d01a3ba5410746b1810cacabe1e9_s.jpg)
容器の問題はそれくらいにして、
中身、
つまり水について述べましょう。
通常私たちは、水道水を飲んでいます。
最近、ミネラルウォーターを飲む機会が増えていて、
人によってはミネラルウォーターしか飲まないという人もいると思います。
でも、待ってください。
ミネラルウォーターという言葉を私たちは何気なく使っていますが、
ミネラルウォーターとは何でしょうか。
水道水との違いは何でしょうか。
![](https://zakkioh2.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
ミネラルウォーターと水道水の違い
ミネラルウォーターと水道水の違いは、安全基準です。
水道水とミネラルウォーターでは、安全基準を定める法律が異なります。
水道水の安全基準は、水道法に定められています。
細菌の有無や成分基準値について51ものチェック項目があり、
それら全てをクリアしてようやく水道水として家庭に届けることができます。
一方、ミネラルウォーターの安全基準となるのは食品衛生法で、
クリアすべきチェック項目は殺菌・除菌工程有りの場合39項目、無しの場合14項目。
日本の安全基準は世界でもトップクラスであり、水道水・ミネラルウォーターとも、安全な水といえます。
自分の地域の水系の水道水と違い、ミネラルウォーターは、たくさんの種類から選ぶことができます。
ミネラルウォーターはミネラルウォーター類の一種
![ミネラル水](https://zakkioh2.com/wp-content/uploads/2019/07/eab619fba24a1ea828eebee4f54a138f.jpg)
ミネラルウォーターは、食品衛生法により「水のみを原料とする清涼飲料水」と定義されたミネラルウォーター類の一種。
ミネラルウォーター類は、水の成分と人工的な処理の程度によって次の4つに分類されます。
ナチュラルウォーター
ナチュラルウォーターは、特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理が施されていない水です。ミネラル成分が含有されていない場合もあります。
ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターはナチュラルウォーターのうち、ミネラル成分が溶け込んでいるものです。ナチュラルミネラルウォーターのミネラル成分は、地中の鉱物など自然由来のものに限られます。いわゆる「天然水」に当てはまるのはナチュラルウォーター(ナチュラルミネラルウォーター)だけです。
ミネラルウォーター
天然水のミネラル成分を人工的に調整した水、または何種類かのナチュラルミネラルウォーターを混合したものです。沈殿、ろ過のほかにも、オゾン殺菌や紫外線殺菌、水への空気の混入などの調整が行われる場合があります。
ボトルドウォーター
蒸留水・河川の表層水など、ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外で飲むことができる水の総称です。水道水であっても「東京水」のように飲用として市販された場合は、ボトルドウォーターとして取り扱われます。
ミネラルウォーター類の主な原水は7種類
ミネラルウォーターとなる水が取れるのは、地下水だけではありません。「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」によると、ミネラルウォーター類の源水となる水は次の7種類です。
浅井戸水
浅井戸からポンプなどで引き上げた地下水です。浅井戸とは、大体地下20メートル地点までに存在する、岩盤のような水を通さない、または通しにくい層までの長さに掘られた井戸のことを指します。水を通さない層(第一不透水層)の上は軟らかい地層で大きな圧力がかからないので、不圧地下水または自由地下水とも呼ばれています。
深井戸水
深井戸は通常30メートルより深く掘ってある井戸で、浅い不透水層(第一不透水層)と、それより深いところにある不透水層に挟まれた地下水を汲み上げます。上下の不透水層から圧力を受けるため被圧地下水とも呼ばれ、温度や水質が安定しています。
湧水
自然に地上に湧き出てきた水のことです。人工的に掘削を行った場合でも、ポンプなどで引き上げることなく自然に湧き出てきた場合は湧水と呼ばれます。
鉱泉水
湧水のうち、ミネラル成分や炭酸ガスが溶け込んでおり、かつ水温が25℃未満の水のこと。
温泉水
湧水のうち、ミネラル成分や炭酸ガスが溶け込んでおり、かつ水温が25℃以上の水のこと。
伏流水
河川の流水が地面の下へ浸透して流れることで出来た、極めて浅い地下水のことです。地中で自然にろ過が行われるため、水質が良く安定しているといわれています。
鉱水
ポンプなどで取水した地下水のうち、溶け込んでいる鉱物質などによって特徴付けられる水です。
ミネラルウォーターは硬水と軟水が選べる
添加物の有無や原水の違いのほかに、ミネラルウォーターには硬度の違いもあります。
硬水はカルシウムやマグネシウムを多く含んでいるため
硬度が1ℓあたり120ミリグラム以上と高く、しっかりとした飲みごたえが特徴です。
一方、軟水は硬度が1ℓあたり120ミリグラム未満で、
カルシウムやマグネシウムが少ないため口当たりが軽く飲みやすいといわれています。
日本国内の水道水はほとんどが軟水です。
硬水が採取できるのは、兵庫県西宮市の「宮水」など限られた地点だけでづ。
積極的にミネラル成分を摂取したい方にとっては、ミネラルウォーターがオススメです。
日本での一般的な分類
区分 | 硬度 |
軟水 | 100mg/L 未満 |
硬水 | 100mg/L 以上 |
このように軟水あるいは硬水と分類される時の基準となる、水の硬度とは何でしょうか。
硬度とは、水の中に含まれるミネラル類のうちカルシウムとマグネシウムの合計含有量の指標です。 つまり、カルシウムとマグネシウムの含有量が比較的に多い水を硬水、少ないものを軟水と呼びます。
硬度を表す方法は国により異なり、日本やアメリカではカルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウム量(CaCO3)に換算したものを硬度としており、mg/Lまたはppmで表します。これを計算式で表すと、次のようになります。
硬度[mg/l]=(カルシウム量[mg/l]×2.5)+(マグネシウム量[mg/l]×4.1)
たとえば、カルシウム量9.5mg/L、マグネシウム量1.5mg/Lの水の場合は(9.5mg/L×2.5)+(1.5mg/L×4.1)=30.35mg/Lとなり、この水の硬度は、軟水の範疇に入ります。
WHO(世界保健機構)飲料水水質ガイドライン
軟水 | 0~60mg/L未満 |
中程度の硬水 | 60以上~120mg/L未満 |
硬水 | 120以上~180mg/L未満 |
非常な硬水 | 180mg/L以 |
水道水とミネラルウォーターの使い分け
水の味
水道水は殺菌のため塩素が加えられており、人体に影響が出ない量ですが、塩素の臭いが気になるため、ミネラルウォーターの方が水道水よりもおいしく感じられます。
また、ミネラル成分のバランスによってミネラルウォーターの味は変化しますので、自分好みの水を探すことができるのも利点です。
料理の味
日本料理には、香りや繊細な味を邪魔しない軟水が向いています。
西洋の料理や、肉をおいしく調理したいときには、アクを出してくれる硬水が適しています。
値段
我が国においては、水道水の方が断然ミネラルウォーターよりも安価です。
500㎖のペットボトル入りミネラルウォーターはだいたい1本100ほどに対して水道水500㎖の値段はおよそ0.1円。なんと1/1000で、このコストパフォーマンスにはどれも敵いません。
氷 Ice
ミネラルウォーターの場合、製氷機に放置したままだと雑菌が繁殖する怖れがありますが、水道水には塩素が含まれているため、氷に雑菌が繁殖する心配がありません。
海洋深層水とか水素水、アルカリイオン水って何?
流行した水として、海洋深層水、水素水、アルカリイオン水があります。
海洋深層水とは?
海洋深層水とは、水深200M以上の深い層にある海水のことです。
この水深200m付近から下が深海と言われ、太陽の光や外界の影響を受けにくくなります。
表層部と深海の海水は比重が違うため混合せず、独立した海水循環のために汚染の影響がほぼないと言われています。
海面表層や河川からの汚染の影響が少なく、
太陽光が届かず光合成がなくプランクトンなどが生育できないため、
雑菌も表層部分と比べて極端に少ないと言われています。
表層に比べて無機栄養塩類(NO3-ショウ酸態窒素、PO4-リン酸態リン、Si ケイ素)
という生物に必要な栄養素が豊富に含まれています。
光が届かないため一定の温度を維持しており、
含有される有益なミネラル成分などが安定していると言われています。
水素水とは?
水素水とは、気体の水素(水素分子=H2)が溶け込んだ「水」のことです。
水道水にも水素がわずかに含まれていますが、水に水素を特別な技術で含有させたものです。
身体を老化させてしまう原因として知られる活性酸素を、水素水は軽減できる可能性があると注目されています。
しかし、
国民生活センターは水素水に関する相談が11年度以降増え続けていることを受け、
容器入り水素水10銘柄と生成器9機種のテストと、
事業者へのアンケート調査を行いその結果を2016年12月15日に発表しました。
その結果、容器入りではペットボトルの2銘柄で溶存水素(水素ガス)は検出されませんでした。
また水素ガス濃度表示があり、
それに「充填時」「出荷時」時点と記載のあった5銘柄のうち3銘柄は表示値より低い濃度でした。
生成器では、水素ガス濃度の表示のあった5銘柄のうち3銘柄が表示値より低いという結果でした。
アルカリイオン水とは?
アルカリ性電解水の通称です。
飲用可能なものと飲用不可のもの(洗浄・掃除用などの用途)に大別されます。
アルカリイオン水は、
アルカリイオン整水器(JIS家庭用電解水生成器:JIS T 2004)を用いて飲用適の水を電気分解し、
陰極側から生成されるpH9〜10の弱アルカリ性電解水を指します。
胃腸症状改善効果が国から認められています。
厚生労働省告示第112号、および日本機能水学会では、「飲用アルカリ性電解水」という名称が用いられています。
なお、陽極側から生成されるpH4.5〜6.5の弱酸性電解水は、酸性イオン水と呼ばれ洗顔などに使用されます。
アルカリイオン整水器は、
医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性等に関する法律(以下、薬機等法という)の承認または認証を受けた機器で、
医療機器として「医療用物質生成器」に分類され、
「家庭用電解水生成器」と規定されています(JIS T 2004)。
装置の販売名称には、「電解水素水」、または「電解還元水」などが用いられることもあります。
アルカリイオン水は、水道水の電気分解により、H2Oから生じる水酸化イオン(OH-)と水素ガス(H2)を含んでいます。
濃度0.3〜0.5mg/L ほどの水素(H2)を含有します。
微小水素気泡は1日放置後にも安定して存在します。
この水素は、アルカリイオン水の効果効能の要因としてpH以外の仮説となっています。
参照元: Wikipedia