2022年5月17日、米国で50年ぶりに行われたUFO目撃に関する議会公聴会は、説明のつかない現象についてほとんど答えが得られないまま終了したが、新たなUFOの映像も公開された。
米海軍の戦闘機の横を通過するUFOの映像
米下院情報小委員会で5月17日、一般的に「UFO」と呼ばれている未確認航空現象(UAP)に関する公開の公聴会を約半世紀ぶりに開催した。
米国防当局高官2人が証言し、多くの事例が説明能力を超えているとして「UAPの起源の特定に尽力している」と語った。
米国で50年ぶりに行われたUFO目撃に関する議会公聴会は、説明のつかない現象についてほとんど答えが得られないまま終了した。
軍によって記録された情報は、米軍機との「ニアミス」11件を含んでいる。
いくつかの説明のつかない未確認航空現象=UAP(軍ではUFOと呼んでいる)の推進手段は識別できない方法だという。
下院情報局テロ対策・防諜・核拡散防止小委員会での公聴会で、ペンタゴン情報局トップのロナルド・モートリー氏は、ほとんどは説明がつくが、少数の事件は、いまだに説明がつかないと述べた。
2004年、太平洋上の空母から飛行中の戦闘機パイロットが、”数万フィート降下した後、停止してホバリングしているような物体”に遭遇した。
今回初めて公にされた別のケースでは、物体が米海軍の戦闘機の横を通過するのが撮影されているが、この物体は未だ説明のつかないままだ。
海軍情報部の副長官であるスコット・ブレイ氏は、説明できない飛行物体は一部だが、「それらは明らかに我々にとって最も関心のあるものである」と述べた。
ブレイ氏はまた、UAPが地球外のエイリアンではないかという考えを払拭しようと努めた。
彼は、有機物や無機物、説明のつかない残骸はこれまで回収されておらず、物体との交信も試みられていないことを指摘したうえで、
「UAPタスクフォース内では、地球外生命体であることを示唆するような事象は検出されていない」と述べた。
2022年6月9日、アメリカのNASA(=アメリカ航空宇宙局)は、“UFO”(=未確認飛行物体)の研究チームを立ち上げると発表。
自然現象で説明できない「未確認航空現象」について、「国の安全保障」と「航空機の飛行の安全の両面」で関心が高まっているとしている。
NASAによると、観測数が限られているため、科学的な結論を出すのは非常に難しいが、可能な限りデータを収集し、未知なものへの理解を深めたいということだ。
調査は秋に開始され、約9か月かかる見込みで、報告書は一般に公開される予定だという。