「終活年賀状」というものが増えているそうですね。
平成の終わりに、年賀状も終活?
たとえば、
「謹賀新年
皆さま、ご家族でお健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
さて 、私も高齢になり 、手足の衰えを感じるようになりました。
まことに勝手ではございますが、年始のご挨拶を今年限りで失礼いたしたいと思います。どうか今後も、変わらぬおつきあいのほどお願い申し上げます。
平成三十一年 元旦」
みたいなやつです。
そういった「終活年賀状」が、今年、我が家にも届きました。
実は、今年に限らず、数年前からそういった賀状は来ています。
私も、終活というには少し早い気もしますが、数年前から、出来るだけ年始のご挨拶は、facebook、LINE、メールにさせてもらっています。
ハガキの年賀状は作りますが、ネット環境のない高齢の親戚用と仕事用です。
年賀状、70年の歴史
日本の年賀状発行は、1950年用が最初だそうです。
70年近い歴史があります。
当時の発行枚数は1億8000万枚で、その後の人口増加と経済成長で、枚数は右肩上りになったとか。
1964年に10億枚を突破し、2003年にピークを迎え、44億5936万枚となりますが、その後減少。
2019年用は24億枚といいますから、ピーク時の半分近くになったわけです。
わたしの子供時代は、小学校の図画工作で、版画で年賀状を作ったりしていました。
自分でも、新学期になれば学校で会う級友に、一枚一枚絵を描いたりしていた時期もあります。
その頃は、年賀状を作るのも楽しく、もらうのも嬉しく感じていました。
プリントゴッコで大量生産?
しかし、1977年に理想科学工業からプリントゴッコが発売されて以来、年賀状がちょっとつまらなくなったと思います。
プリントゴッコは、素人でも簡単に年賀状を量産できることから、大ヒットしました。
いただく年賀状も、9割くらいプリントゴッコに!
その後、1990年代後半になると、家庭用のパソコンとプリンターが普及し、プリントゴッコは2008年に販売を終了しています。
インクなどの消耗品は、その後も販売し
ていましたが、それも2012年で終了。
「プリントゴッコのインクが無くなったので、今後の年賀状を失礼します」という方もいらっしゃいました????
みんながみんな、パソコンに移動、というわけでも無いですね。
ピークは子供の写真入り年賀状
わたし個人でいうと、年賀状のピークは子供が小学生の頃でしょうか。
子供の写真入りの年賀状が流行っていて、せっせと作っていました。
同年代の友人からも、やっぱり子供の写真入りの年賀状が届きました。
でも、今も問題になっているようですが、子供がいない人の中には、写真入り年賀状を不愉快に感じる人もいるそうです。
そのために、写真の入っていない年賀状も作っていました。
もちろん、仕事用は別。
つまり、毎年3種類の年賀状を用意していたわけです。
年賀状をいただくのは嬉しいですが、正直言って出すのは面倒。
そう思っていた方は多いのではないでしょうか?
それに、子供が大きくなってくると、お互いに写真も消えて(子供に撮影を拒否されるようになります!)、定型文のような年賀状になって楽しくないし。
もちろん、年賀状の良いところもあります。
長年、年賀状だけでつながっている方もいるし。
今は会えなくてもいつかは、という気持ちもあるし、住所が変わっても知ることができるし。
でも、それもSNS とかでつながっていれば、問題ないですよね。
日本郵便は、テレビCMを増やして力を入れているようですが、今後も年賀状は減っていくのではないかと思います。
あ、でも、今年の年賀状はもう一つ良いことがありました!
娘の年賀状で、娘にボーイフレンドがいるらしいことが発覚!
隠していたわけではないと言いますが、自分からは話してくれませんしね。
年賀状で垣間見える、家族の動向です。