30年の住宅ローンを終えました。
バブルの恩恵はまったく受けなかったのに、バブルの最後のころに購入したため、地獄の返済でした。
家を購入した時の火災保険で助かった理由とは?
バブル末期に家を仕方なく買った理由
家が欲しかったわけではなく、借家だと常に保証人を求められるし、自営者や経営者だと、決算書の提出を求められたり、子どもは不可とか、良くても1人のみとか、とにかくあの頃はオーナーが強気で借家人の立場は非常に弱かったのです。
借りて住んでいた都内のマンションは快適で出たくはなかったのですが、当時は子どもが小さくて、妻も働き手だったので、保育園に預けざるを得なかったのです。
しかし、近くの保育園は空きがなく、3年待ちと言われました。
空きのある保育園を求めて家探しをしました。
探しに探しました。
その結果、郊外に家を買う結論に至ったのです。
あんなにひどい貸し手市場でなければ、家の購入なんて考えませんでした。
そもそも保育園にすんなり入れれば、都内の賃貸マンションでそのまま暮らしました。
“光陰矢の如し”とは習いましたが
あれから30年。
月日の経つのは早いもので、昔のひとが言ったように、
「光陰矢の如し」
が今はよく理解できます。
小学校の先生が「大人になると時間がどんどん早く過ぎて行くんだよ」とおっしゃった時、その本当の意味は分かりませんでしたが、不思議な感じがして今でもよく覚えています。
特に40歳を過ぎてからは本当にあっという間に過ぎ去りました。
30年前に加入した火災保険で助かった
家のローンが終わると家の購入時に加入させられた火災保険も満期を迎えます。
その1ヶ月ほど前、保険の代理店から延長の書類が送られて来ました。
さてどうしたものかと思案しているうちに、9月9日の台風によって門扉が壊れる事態に。
早速、火災保険の請求を申請し、保険金が降りることになりました。
これが火災保険を延長するきっかけとなりました。
素早く申請できたのは数年前の経験があったからです。
隣人から「オタクの屋根のカワラがずれていて危ないよ」と注意されたことがきっかけでした。
それ以前にも外壁も傷みが進んでいて、修理や塗装が必要なことは分かっていたのですが、
多額の費用が必要で、なかなか手をつけられませんでした。
しかし、お隣りから言われたカワラの件は、引き延ばすワケにはいきません。
お隣や通行人に降って来てケガでもさせたら大変です。
先日の台風被害で業者に見積依頼し保険金請求
そこでいくつかの業者に見積もりを依頼しました。
するとその内の一社の営業が、火災保険で賄えるのでは?と言ってくれたのです。
申請に必要な見積もりや写真も用意してくれました。
お恥ずかしいことに、この時初めて火災保険が火災だけでなく雨や雪や風の被害にも適用されることを知ったのでした。
その時はちょっと前に大雪が降り、それによってカワラがずれるなどの被害を受けたので、認められたのです。
その時の経験が生きて、今回はすぐ業者をいくつかあたり、見積もりを依頼しました。
それにしてもこの手の業者はいい加減なのが多いですね。
5社依頼しましたが、見積書をよこしたのは2社のみですよ。
1社は得意分野ではないということで消極的、2社は後音沙汰なし。
1社は、「連休中には出します」と当初言っていたのが、「もう少し待って」となり、その後は消滅。
いくら災害後で忙しいと言ったって、梨の礫はないだろう。
1社は、写真のプリント数枚も添えて見積書を出してくれたので、それを保険請求の申請書に同封して送付しました。
その業者は、19日に現場を見て、23日には見積書を届けてくれたので、用意していた保険会社の申請書類と一緒に投函しました。
抵当権が設定されていると保険金支払いに余計な時間
10月4日には保険会社から電話があり、こちらからの申請が通って、見積もり金額に見舞金を上乗せして支払ってくれるとのことでした。
2日には同じ番号から着信履歴があったのに気がつかず、2日ほどロスってしまったようです。
でも、良かった。
助かります。
しかし、家と土地に抵当権が設定されているので、その会社の了解が必要で、それに2週間ほどかかると言われました。
それがなければすぐ振り込めるという話でした。
前回もそうだったと思いますが、あの時はまだローンが結構残っていたから仕方ありませんが、
10月のアタマには完済なのに、とちょっと割り切れない感じ。
抵当権が設定されていると保険金をもらうのが遅くなる、ということなので、すぐ抵当権を抹消しようと思い、住宅ローンの銀行に電話しました。
ところが…。この抵当権抹消の話は長くなりますので、続きは別の記事で…。
火災保険を延長したが損保ジャパンのはずが東京海上に
これがきっかけとなって火災保険を延長することにしました。
5年契約の年払いに決めました。
ところが不可解なことが起こりました。
以前の保険は、損保ジャパンでした。
元々は30年前のことなので(当時は30年の火災保険がありました)、別の保険会社でしたが、統廃合の結果、損保ジャパンになったのです。
延長ということで私も妻も損保ジャパンの保険だと思い込んでいたのですが、契約した結果、送られて来た案内は東京海上日動だったのです。
ヒューリックという保険代理店から、満期の1ヶ月くらい前に火災保険延長の書類が送られて来たのですが、延長なのだから損保ジャパンだと思いますよね。
ところが東京海上だったのです。
損保ジャパンのサイトで試算して、ヒューリックの営業と電話で話しを進めたのですが、金額や条件が微妙に違うので、営業に尋ねると、そういうこともありますというし、今までと同じ保険にしたいというと示された保険に書類に記入して送り返しました。
保険会社が異なってもさほど内容は変わらないのかもしれませんが、こちらとしては災害時に支払ってくれた損保ジャパンが安心かと思ったわけです。
保険会社、あるいは代理店は、加入時にはおいしいことばかり並び立てるけれでも、いざ支払いとなると渋ると言われています。
ですからすでに支払い実績のある損保ジャパンで延長しようと思ったのです。
東京海上はもっと良いかもしれませんが、それは分かりませんからね。
被害はないけれども、なんか騙された感が残り、心がモヤモヤするので、損保ジャパンに電話してみました。
損保ジャパンに電話してガッカリ
電話に出た女の子は感じが良かったのですが、答えられない内容なので、上席に変わりました。
その彼が言うには、
代理店さんの判断なので、こちらでどうのこうのは言えない。
そんな感じでした。
でも、私の個人情報をヒューリックに渡しているわけでしょ?
ーー関係ないとは言えないのでは?
「満期の連絡は行きますけど個人情報はもともと代理店を通じて契約しているわけですから」
私は、ヒューリックなど知りません。
富士銀行の時代にローンを組み、火災保険は富士銀行関係の保険会社で入らされました。
その後、富士銀行はなくなり今はみずほ銀行となり、保険会社は損保ジャパンとなったのであり、ヒューリックなど聞いたこともなく、今回、火災保険延長の書類が送られて来て初めて知りました。
ーーでは、御社は東京海上に取られたということですよね。それでも問題ないと?
「ヒューリックさんのご判断ですから。もしご不満があるのでしたら、ヒューリックさんのほうにおっしゃってください」
まあ、ちょっと聞きたかっただけだし、クレームでもないし、これ以上は言ってもしょうがないのでお礼を言って切りました。
少しは、「えっ、そんなことを?」「とんでもない」「よくぞ言ってくれました」的な反応を期待する面もあったのですが、保険の業界ってこんななんだと、がっかり。
結局、代理店あっての保険会社ってことでしょうかね。
終わりに
先日の台風で門扉が壊れ、保険金で付け替えられることになりましたが、そこでふと思い出したのが、20年くらい前に台風で浸水して壊れた風呂のボイラーのこと。
ひょっとして、あれも実は保険金が出たということは?
保険の代理店の営業に聞いたところでは、出ない、そうです。
ボイラー交換の費用をもらえず悔しい、という思いをしなくて済んだことを喜ぶべきなのか…。
保険て内容が細かくて七面倒ですが、知らないと損しますから厄介です。