このマーク(ピクトグラム)をあなたは知っていますか。
私は知りませんでした。
先日、
高齢で要支援2の知人女性が、電車に乗っても席を譲ってもらえないと周囲に愚痴っていたら、ある人がもらって来てくれたと言って見せてくれたのが、
ヘルプマーク
でした。
そこで調べてみました。
ヘルプマークとは?
まずは、ウキペディア。
ヘルプマークは、義足や人工関節を使用している患者、内部障害や難病の患者、精神障害、知的障害または妊娠初期の人等、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成された、東京都によるピクトグラムである。
著作権は東京都に帰属し、商標登録されている。ヘルプマークの趣旨に合致すれば作成・活用することが認められているが、寸法や比率を含めてガイドラインに従う必要がある。
出典:Wikipedia
ヘルプマークは、2014年に、東京都福祉保健局がお披露目し、
2017年7月20日、経済産業省のJIS Z8210(案内用図記号)に、「ヘルプマーク」が追加されました。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、JIS Z8210(案内用図記号)が改正された際です。
案内用図記号とは、不特定多数の人が出入りする施設で、言葉によらず、目で見るだけで案内を可能とする図記号です。
この改正が、ヘルプマークにとって全国的な普及のきっかけとなりました。
ヘルプマークの使い方
カバンや衣服など人目につきやすい所につけます。
ストラップタイプのヘルプマークには、裏面に緊急連絡先や必要な支援内容等を記入する欄があります。
外見からわからない障害などを持つ人が、周囲に対し配慮を求める意思を伝えることができます。
優先席を利用する事情がある時
外見からはわからない障害や病気がある人が電車で優先席に座っていると、「若いくせになんだ!」といって注意されたり、けげんな目で見られるなどの誤解を受けることがあります。
ヘルプマークをつけることで、事情があって優先席に座っていること視覚的に伝えることができます。
障害のある人が迷子になった時
知的障害・発達障害がある人は、本人の力だけで家族のもとへ帰るのが困難なことがあります。駅員などの周囲の人が、ヘルプマークに気づいて、裏面に記載された緊急連絡先に連絡をしてくれるかもしれません。
緊急時
ヘルプマークの裏に、緊急時の連絡先として、かかりつけの病院の電話番号や必要な支援内容を書いておけば、緊急時に適切な処置を受けられる可能性が高くなります。
発作で倒れて意識がない時などは、本人が自力で意思疎通をすることができません。そんな時にヘルプマークを目立つところにつけておけば、通行人や救急隊員が見つけて迅速に対処し、命が救われる可能性が高くなります。
災害時
障害を持つ人によっては、災害時に自力で状況を把握し、安全に避難することは困難なことがあります。
でも、ヘルプマークをつけておくことで、災害時に周囲の人の助けを受けて安全に避難することができる可能性が高まります。
迷子になった時、緊急時、災害時に大きな意味
若者がお年寄りや障害を持つ方に電車で席を譲るというのは、こうしたマークなどなくてもなすべき行為だと思いますが、
最近は悲しいかな、世の中全体に譲り合いの精神がなくなって来ているように感じます。
スマホをしていて気づかない(ふり?)とか、居眠りしている(ふり?)ことで気づかないことも多いようです。
外見でわかるハンディキャップドの人に対し席を譲らない等は、
人間としてどうかと思いますが、
外見では判別できないハンディキャップドの方もおられるわけで、
そういう人にとってこのヘルプマークはたいへん意味のあるものだと思います。
また、上記の
障害のある人が迷子になった時
緊急時
災害時
に大きな意味を持つと思われます。
//www.youtube.com/embed/bhXIEJDMcJ4
ヘルプマークQ&A
出典:東京都福祉保健局
ヘルプマークの歩み
2019年
7月
ヘルプマークが企業やボランティアの取組を通して全国的に広がっています!プールボランティア、良品計画、JR東日本、東京都の取り組み紹介
6月
明治安田生命J1リーグ第14節(6月1日)にてヘルプマーク・ヘルプカードのPRを実施します!
2月
企業やボランティアの取組を通して、ヘルプマークの普及が全国で展開中!
1月
関西の鉄道事業者20社局共同でヘルプマークのポスター掲示が行われます!
全国の交通機関にもヘルプマークが広がっています。
2018年
11月
玉川高島屋S・CにてヘルプマークのPRを実施します!
11月
京王駅伝フェスティバル(11/17)および明治安田生命J1リーグ第33節(11/24)にてヘルプマーク・ヘルプカードのPRを実施します!
10月
東京ラーメンショー2018にてヘルプマークをPR
製薬会社、鉄道事業者など様々な企業がヘルプマークの普及活動を実施!
ヘルプマークの存在が広く知られるようになってきています。
3月
交通機関や病院など、ヘルプマークの普及活動が拡大中!
身近な場所でヘルプマークを目にする機会が増えています。
1月
薬局や自動販売機、駅構内など、日常生活の身近なところでヘルプマークの取組が進んでいます!
様々な業種の企業・団体が普及啓発活動を展開しています。
2017年
11月
障害者週間にあわせて玉川髙島屋、FC東京でPR活動実施決定
郵便局内や企業オフィス、大型催事イベントなど、様々な場所でヘルプマークの普及啓発活動が進んでいます!
10月
ヘルプマークに関する「エピソード」を募集中!
~「東京ラーメンショー2017」でPR活動も実施~
ヘルプマークが全国共通マークに! 普及促進コンサートや出前授業など、様々な普及啓発活動が広がる
4月
ヘルプマークのJIS化により、更なる普及が期待
トヨタ自動車株式会社ヘルプマーク普及活動をスタート
企業等の取組も増加しています!
3月
各交通機関を中心に都内各所にヘルプマークポスターが掲出
民間企業との取組も順調に進む
2月
2017年 関西での普及が加速
大阪府がヘルプマークを導入へ
民間企業でも、東京・神奈川にまたがって普及活動が進む
2016年
12月
民間企業との連携を引き続き強化
東京都発信の取組が全国に波及
神奈川県でもヘルプマークの導入が決定
都立病院 公益財団法人東京保健医療社のへと拡大
10月
昨年度に続き、FC東京と連携・味スタでPRブース出展
さらに、多くの異業種企業が加盟する「企業研究会」との連携も継続
イベントや大学等での周知も実施
9月
東京都総合防災訓練でヘルプマーク・ヘルプカードをブース出展
災害時に助けが必要な方々への配慮方法も紹介
全国の自治体での取組増加中
8月
京都府に続き、青森県、和歌山県、徳島県、奈良県など
全国の自治体で導入の動きが加速!
ポスター掲出場所も続々と増加
7月
ゆりかもめ、多摩モノレールの優先席にステッカー表示拡大
3月
さらなる全国展開に向けて広域的な普及推進を強化
障害者理解促進キャラクター・すけだちくん始動
京都府が4月からヘルプマークの配布開始を発表!
全国の自治体で導入の動きが加速
民間企業との連携も拡大
1月
共生社会実現のためヘルプマークの普及啓発を加速
多数の民間企業との連携により普及啓発を推進
2015年
12月
FC東京と連携・味スタで約3万人にヘルプマークを紹介
「障害者週間」に合わせて、ヘルプマークを普及促進
11月
障害者週間に合わせ、様々な場所でヘルプマークをPR
昨年度に続き、FC東京と連携・味スタでPRブース出展
さらに、多くの異業種企業が加盟する「企業研究会」との連携も開始
10月
イベントへの出展でヘルプマークの普及を促進
TOKYO手話カレッジ/ヒューマンライツ・フェスタ 東京2015/スポーツ博覧会・東京
2015
複数イベントにヘルプマークブースを出展
障害者スポーツ体験で障害者理解を促進
スポーツ博覧会・東京2015でヘルプマークブースを出展
~その他民間での取組も順調に拡大、より多くの年代へも普及促進~
9月
平成27年度東京都・立川市合同総合防災訓練を実施
7月
平成25年7月か大江戸線 さらに、 全都営地下鉄、都営バス、都電、日暮里・舎人ライナー の優先席にステッカー表示拡大
3月
ヘルプマークの普及推進強化から半年
東京都、より広範でのヘルプマークの普及推進へ
大きな枠組みでの認知度の向上を目指す
民間企業各社で取り組みが広がる
東京都、ヘルプマークの啓発のため民間企業との連携拡大
継続的な普及促進を目指す
1月
2020年を見据えた福祉制度の充実
「東京都長期ビジョン」の実現に向け、ヘルプマークを普及促進
2014年
12月
東京都の啓発活動をFC東京が支援
障害者週間にスタジアムの3万人がヘルプマークに触れる
10月
東京都は、 援助や配慮を必要としているこが外見から は分からない方が、援助 が得やすくな るよう、「 ヘルプマーク 」を平成 24年10月に作成。あわせて、優先席を利用しやすくる ため、 大江戸線 車両内の優先席に ステッカー を標示する取組を開始。
おわりに
外見で分かるハンディキャップドの人にも電車などで席を譲らない人が増えているご時世で、このヘルプカードがその点でどれほど効果があるのかは不明ですが、
障害のある人が迷子になった時
緊急時
災害時
には大きな力を発揮するものと思われます。
緊急連絡先や必要な支援内容などが記載された「ヘルプカード」ヘルプカードも作成されてます。
障害のある方などが災害時や日常生活の中で困ったときに、周囲に自己の障害への理解や支援を求めるためのものです。
現在、区市町村において、ヘルプカードの他、SOSカードや防災手帳など、地域の実情に応じたさまざまなカードや手帳などが作成されています。